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株式会社ナナイロはBI/DWH/データ基盤、Excel/Access, php, Javascript を得意分野とする仙台のソフトウェア企業です。

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ローコード開発やめましたCOMPANY

ローコード開発と弊社の開発体制の遷移

2015~2021年 WebPerformerを活用して弊社顧客にシステム開発を提供してきました。
複数のお客様にもWebPerformerでシステムを提供してきました。
超高速開発

時間が経つにつれ、弊社のビジネスにはマッチしなくなったのでもうやめることにしました。
弊社事業部の技術者のトレンドは以下の通りです。

2010年  Web開発者は少数派
2015年  WebPerformer開発開始
2021年  Web開発者が多数派(主な言語は php, Laravel, cakePHP, React.js, Java)

Webアプリ開発が苦手だった弊事業部にはWebPerformerは大きなメリットがあると判断し、
高いライセンス費用を払って、WebPerformer開発を進めました。
システム開発をご相談いただく中でWebPerformer or php のいずれかで提案してきましたが、
一旦WebPerformerでの開発が増えたものの、その後徐々に減退していきました。


以降では、こういう機能だったらなら引き続きローコード開発を継続しただろう、、、というポイントを記載します。

ポイント1.開発環境がサクサク動く

とにかく高速で動いて欲しい。
開発ツール起動は高速、ビルドも高速、ちょっとした修正であればホットリロード機能でF5再読み込みする必要すらない、等のような機能であれば、大規模なシステムになっても生産性は維持できたはずです。

欲を言えば、デバッグ時にオブジェクトの詳細まで確認する機能が欲しいですが、
フロント側のデバッグはChrome拡張に委ねる、でも良いとは思います。

ポイント2.小回りが利くこと

ローコードツールの宿命ですが、ツールの仕様から外れると、ここがこうしたい、は一切受け入れられません
ツールの仕様から外れた場合でも、大きなデメリットなく、自由にプログラマが機能開発できる仕組みになっていれば、多くの開発者から受け入れられるはずです。

ただ、ここはローコードツールがどの層を狙っているか次第とは思います。
弊社のような開発会社では小回りが利かないツールを習得するぐらいであれば、自社でフレームワークを作ってしまえ~、となりそうです。

ポイント3.デザインがイケてる、デザイナとの協業がしやすい

業務系エンジニアは大抵フロント技術が苦手です。
Adobe XD/Figmaのようなドローツールと連携しつつ、最新のCSSをフレームワークを取り込むような仕組みがあると、業務系エンジニアは安心して業務ロジックに向き合うことが出来ます。

XD/Figmaに共通している機能ですが、サードパーティが独自に機能追加できるようなUI/UXツールは多くのWebデザイナ/エンジニアに受け入れられると推測します。

ポイント4.モダンな技術と親和性が高い

ツール固有の言語での開発となると、技術者育成にはコストが掛かり、徐々に技術者数が先細りしていきます。生産性向上を目指すためのツールを覚えるために多大なコストを支払うことができるのは一部の大手企業のみだと思うのです。

人気のPython、Javascript等と親和性が高いツールであれば、エコシステムの流れに乗れると思います。エコシステム群の一部として位置づけられるローコードツールであれば、ツール自体の機能を拡張しなくても、エコシステム群が自動的に機能拡張を助けてくれることが想定されます。

レンダリングエンジンを切り替えることで、Webアプリ、スマホアプリ、組み込みアプリ、に対応できるような仕組みがあると、活用の範囲は無限に広がりそうです。

ポイント5.情報入手がしやすい

情報入手のしやすさは、次の世代の技術者を導く指標になります。

「このツールでこんなことやってみた」のような記事がQiitaに投稿されるだけで、多くの技術者の注目を浴び、ツールの注目度が上がり、ローコードツール業界が盛り上がり、結果的にエンドユーザーへの導入に繋がると思います。ある程度までツールが育つと技術者のコミュニティが勝手に出来上がるのではないか?とも考えます。

まとめ

ローコードツールを初めて知った時は、うぉー、こりゃすげー、と思ったものです。
ただ、そのツールを知れば知るほど徐々に失望を覚えたことも確かです。
結局ツールを使いこなすには学習が必要で、高額ライセンスを使って不便なツールを使うぐらいなら、
もう少しだけ勉強を頑張って自由自在に作ることができるphpを選択した方がスッキリします。
※経験したツール WebPerformer, Wagby, Kintone, Genexus, Oracle APEX...

ビジネスの視点で見れば、いかに速く、安く顧客に価値を提供できるか、という観点でのみ考えますが、
技術者の視点だと、どれぐらいそのツールがワクワクさせてくれるか、驚かせてくれるかが重要です。
※どのような技術であってもいずれは廃れる運命にありますが、リリースして10年後に保守開発することになった技術者が可哀想で仕方がありません。

弊社ではビジネス視点よりも技術者視点での楽しさを優先し、スクラッチ、または弊社オリジナルCMSでの開発を選択することにしました。

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